冬が来る前に

青原寺の I です。
初冬の足音が聞こえる今日この頃、
山門の紅葉がくるっと身をすくめる様に丸まって地面に落ちています。

11月は納骨ラッシュでした。
皆さん冬になる前に、コロナが酷くならないうちにと…お考えは一緒の様でした。

亡きお父様のお墓をお買い求めになった息子さん…ご契約の時にお母様を連れて来て下さいました。
歳を重ね、体の小さくなったお母様を宝物の様に大事にされておりました。
石碑を選ぶ時も花彫刻を入れる時も「お母さんはどうしたい?」と、事細かに聞いておられました。
場所を選ぶ時も「お母さんは何処にしたい?」と。

そしてお母さんの意見を次々に取り入れていきます。
お母様のしたい様に話を進めてくださいます。
ご契約が終わり、お母さんが席を外された時、「◯◯様、偉いですね。」
若い人達で進める人が多い中、
ちゃんとお母様の意向を聞いてらっしゃる」と私が言いました。
するとそのお客様は
「母もそう遠くはない将来です。
そんな時、自分の気に入ったものに
囲まれていて欲しいからです」と、
仰っていました。

「お母さんはどうしたい?」
私はその言葉が魔法の言葉の様に聞こえました。

秋に用土を購入し樹木葬のメンテナンスをしました。
その時に、何処からか飛んで来たのかわからないのですがオキザリスの花が地面を這うように咲いてくれています。
あと残すところ10件を切りましたが
大パノラマのお寺です。
どうぞ一度足を運んでくださいませ。

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